やっとたどり着いた。
高度生殖医療の説明会を聞いてもう1年以上が過ぎた。
去年の今頃は、ロングでのICSIに向け、準備に入るところだった。
もう1年が経ってしまった。
昨日、初めての採卵。
忘れないうちに記憶をとどめておこう。
まず前日の下剤。
思ったより、効きが遅くて焦った。。
夕飯は7時までということだったので、7時ちょっと前に下剤を飲んだ。
寝る前、全く聞いてくる気配なし。
緊張からなかなか眠れず、何度も目を覚ますが、出そうにない・・・。
「やばいー。浣腸かも・・・。」
と思い始めたが、朝5時、やっと出た。。。
第1関門クリア。
朝6時に起きてからは、緊張と恐怖で震えるし、吐き気はするし。
クリニックに着いた。怖くて泣きそうだった。
看護室に入ると、私も混ぜて採卵の人は3人のようだった。
以前、不妊治療の掲示板で、卵胞数の少ない人から始めるらしいというのを読んでいたので、私は案の定「1番のベッドですね」と言われた。。。
当然だ。1個しかないんだから。(小さいのもあわせれば2個だけど)
服を全部脱いで、手術着へ着替える。本当の手術みたいだ。
着替え終わると点滴が始まった。
何の点滴だかよく分からなかったけど、「維持薬」って書いてあったな。
その点滴途中でも、緊張して怖くて、顔色真っ青、手足も冷たくなり、ナースさんに「大丈夫よ。寝てる間に終わるから。ゆっくり深呼吸して。」と言われた。
そしていよいよ採卵。すでに緊張でフラフラでナースさんに支えられながら手術室へ。
過呼吸のような症状が止まらない。再びナースさんが、「ゆーっくり呼吸して。深呼吸。」と何度も言われる。怖がる私に、「何かするときにはちゃんと言うから大丈夫。」と。
男性の医師?が入ってきて、消毒を始めると。
私が怖がってるのは、採卵ではなくて消毒。
その医師も、「ちょっと痛いけど、我慢してねー」と。
痛かった。。。。
手と足を縛られてたっていうか、固定されてたけど、手でつかめる台?をかなり掴んでいた。
今思うと、消毒より、排尿チューブの方が痛かったと思う。
まもなく院長先生が入ってきた。
「寝ている間に終わっちゃうからね。準備が出来たら始めるね。」
ホントにちゃんと麻酔が効くのかなとか、途中で切れないのかなとか考えた。
ドラマで見るように、先生たちは手をしっかり消毒している。
天井を見上げて、現実なんだとふと我に返る。
父の手術を思い出した。
父も怖かっただろうなと。
でも父の手術は、最初から麻酔が効いてるんだから、消毒が痛いとかはなかったはず。
術後の痛さは半端じゃなかっただろうけど。
「はい、じゃあ、麻酔が入りますね。ちょっと手が痛くなる感じがしますよ。」
覚えてるのはそこまで。
気がついたら、最初に点滴をしていたベッドに寝ていた。
確かに、採卵は寝ている間に終わってしまって、痛くはなかった。
何時ごろだか分からないけど、ナースさんがパックタイプのスポーツドリンクを持ってきてくれた。
喉を潤すというより、おでこにあて、冷たくて気持ちが良かった。
3時少し前だろうか、ナースさんがやってきて、今日は終わりだと。
排尿チューブを抜く時、またこれが痛かった。。。
起き上がるとフラフラする。
採卵数を教えてもらうと、1個と。
1個も取れないことも覚悟していただけに、とりあえず、良かった。
また一つ前に進めた。
帰りの車の中、まだ麻酔が切れないのか、冷や汗が何度も出てきた。
帰宅してまたすぐに寝た。
家で寝て起きた後、だいぶ回復。起きてもフラフラしなかった。
旦那は料理なんか出来ないから、自分でうどんの汁を作り、旦那は残り物のカレー。
しっかり食べられた。
夜、「そういえば、まだトイレに行ってない。」と思い出した。
卵胞1個なので、OHSSの可能性は低いから、ちゃんとおしっこは出るはず。
ま、何も食べてなかったし、水分も取ってなかったから出なくても普通なのだが。
トイレに行ってみた。
ものすごく、痛かった。。。。
おしっこが、沁みる沁みる・・・。痛くてちょっとずつしか出せない。。。
やっとの思いで出した。。。
あんなに寝ていたから眠れるだろうかと思ったけど、テレビを見て、その後、普通に就寝できた。
さすがに朝早く目が覚めてしまったけど。
朝もトイレに一苦労。
怖くて思いっきり出せなかったので、ちょっとずつ出したけど、昨日ほど沁みなかった。
そしてこれから毎日膣座薬。
私はタンポンも使ったことないので、入れるのにも一苦労。
明日、培養室に直接電話して確認。
移植が出来ますように。